『メルボルンの目抜き通りの裏路地。約100メートルにわたってストリートアートが続き、観光資源となっている』という新聞記事を見つけ、今度メルボルン行くから見てみようと思ったのがきっかけで、ストリートアートを追いかけてみました。
「追いかける」という言葉を使ったように、調べてみるとメルボルン市内にはストリートアートが点在しているのです!
場所も目抜き通りの裏路地から繁華街から少し離れた場所などさまざまで、鑑賞を楽しめるものや日本で言うと「○×参上」的なストリート感が前面に出ているもの、商業的に魅せるように描かれたものまでバラエティーに富んでいます。
こうやってストリートアートを目的にして市内を隈なく歩くことは、その場所の文化や許容度を知るうえでは面白い過ごし方だなと改めて感じました。
インターネットで『メルボルン ストリートアート』で検索すると、日本語での記事も多く見られたり、Instagramで『#melbournestreetart』で検索すると278K(約278,000件)の画像がありますので、その中でのお気に入りを見つけるのも楽しいと思います。
代表的な場所としては、Hosier and Rutledge lanes、AC/DC Lane and Duckboard Place、Union Lane、rewery and Sniders lanesなどがありますので、メルボルンに行かれる際には実際に体験してみるのはいかがでしょうか。(写真上は筆者撮影、写真下はストリートアート場所の筆者メモ)
また、メルボルンはカフェ天国でもあるので、ストリートアートをのんびり歩きながら楽しむのに加えて、数多くあるカフェでコーヒーを味わうという時間の過ごし方も格別なものでした。
メルボルンのストリートアートの発祥は、ニューヨークの現代的な視覚芸術に触発されたストリート・アーティストたちが、1970年代に描き始めて流行したと言われ、既に40年以上の歴史があります。一過性のイベントではなく、日常の生活空間に当たり前のようにアートが溶けこみ、街の個性の一つとなっているのもメルボルンのストリートアートの大きな特徴だと言えます。このような地域から生まれる内発的な文化・観光資源の事例も、参考にできる日本の地域もあるのではないでしょうか。
次のコラムの機会では、オーストラリアのPUBやワイナリーのこともご紹介しようかなと思います。(M)