ナバホ族の聖地Monument Valley (ユタ州~アリゾナ州)  <海外編>

モニュメントバレーモニュメントバレーはアメリカ合衆国のユタ州からアリゾナ州にかけて広がる地域で、約30万人を擁するナバホ族の聖地(現在は居留区)として知られています。ナバホ族の人達はこの居留地を”ナバホ・ネーション”と呼んでおり、独自の大統領、法律、国旗、国章、学校などを有し、アメリカ合衆国内にありながら”半独立国”として統治しています。
映画好きの方なら、数々の西部劇や ”バックトゥザフューチャーPART3”、”フォレストガンプ “など、多くの映画でご覧になったことがある風景だと思います。
モニュメントバレーには、メサ(Mesa)といわれるテーブル形の台地や、浸食が進んでさらに細く小さくなったビュート(Butte残丘)と呼ばれる岩山が点在しています。 これらは、何千年という時間をかけて自然の力によってできあがってきたものです。

これだけの雄大な景色、自然を有しながらモニュメントバレーは国立公園、国定公園、州立公園のいずれにも指定されていません。
モニュメントバレーはナバホ族にとって神聖な地であり、何度も連邦政府より国立公園に指定したい旨のオファーを受けたものの受け入れることはなかったのです。それを示す通り、この地の正式名称はモニュメントバレー・ナバホ族公園(Monument Valley Navajo Tribal Park)といいます。アメリカ政府から自治権を与えられ、ナバホ族が公園の管理を行っているのです。
アメリカの原風景ともいわれるこの資源がアメリカ合衆国に存在しながらアメリカ合衆国のものではなく、ネイティブアメリカンという名の通り、ずっと昔からこの地に住んでいたナバホ族の有する資源であるとは、当然といえば当然なのかも知れませんが興味深いと思いませんか?

モニュメントバレー2私は、2000年以降、ナバホ族の聖地として有名なモニュメントバレーを数年に一度を訪ねています。多くの芸能人が足繁く通いブームになったセドナもネイティブアメリカンの聖地として有名ですが、私は約20年間ともに過ごした相棒(雄猫:ミックス)をこの地区の入り口にある小さな町で拾ったことからモニュメントバレーへの思い入れが強いのです。
抜けるような青空に映える赤土のモニュメントも圧巻ですが、白い雲に赤土の色が映り、雲がピンクに染まる様子も日本ではなかなかお目にかかることのできない素晴らしい景色です。夜は静寂に包まれながら、満天の星やキラキラと輝く流れ星を楽しむことができます。

モニュメントーバレー3モニュメントバレー内にあるホテルThe View Hotelは全室からモニュメントバレーの絶景を望むことができ、ベランダから朝焼けや夕焼け、星空を楽しむことができるのでお薦めです。ただ、とにかく人気が高いため、予約をとるのが難しく、いつも旅行の日程が決まるとまずはこのホテルを押さえるところから計画をたてるほどです。
レンタカー移動の旅であれば、ラスベガスに行く際にはモニュメントバレーに立ち寄ってアメリカの原風景にふれてみてはいかがでしょうか? (T)

■The View Hotel at Monument Valley
https://monumentvalleyview.com/reservations/