地域資源とB-1グランプリ

『B-1グランプリ』というイベントをご存じでしょうか?
以前にB-1グランプリでも注目されている「熱血!!勝浦タンタンメン船団」の船団長にインタビューさせていただいたことを思い出し、今回は地域資源とB-1グランプリの関係を探りたいと思います。

主催者ホームページ(http://b-1grandprix.com/)をもとに、B-1グランプリの目的を要約すると、「B-1グランプリは、料理を通じて地域をPRするまちおこしイベントであり、料理の販売をすることを目的としたグルメイベントではありません。B-1グランプリの『B』は地域BRANDの『B』であり、まちを盛り上げ、地域ブランドを確立しようと日々活動するまちおこし団体の年に一度の共同PRイベントです。」ということが書かれています。
以前には「B級ご当地グルメの祭典」というショルダーフレーズを掲げていたことからB級グルメのイメージが定着してしまったのかもしれませんが、主催者側の目的に反して、B-1グランプリ=B級グルメ、と思ってしまっている方が私も含めて多いのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、『地域資源』と『B-1グランプリ』は意外にも関連性が高いのです。
下表の通り直近2大会における上位5位を見ると、第8回・第9回ともに5団体のうち3団体が地域資源を活用したご当地グルメであることが分かります。
そもそも国の施策で言う地域資源とはその地域で相当程度認識されていることが必要であるため、「その地域に根付いた農水産物が、地域独自の調理法を以て永年食されていることが街おこしとしての原動力になる」のだと思われます。
また、このイベントは来場者の投票で順位が決まるため、他地域の方が地域資源そのものに魅力を感じている証拠であるとも言えると思います。

B-1グランプリ2

地域資源はニッチでマーケットが無さそう、と難しく考えてしまいがちですがB-1グランプリのような視点もヒントにしながら地域資源の活用に取り組むことも必要かもしれません。 (M)